9月16日午前8時58分 第二子誕生

朝6時前、いつも通りケータイのアラームで目を覚ますと、奥さんが「…痛い」と言いながら近づいてきます。
それも、かなり本格的に痛そうに。
いっぺんに目が覚めました。
大慌てで着替えて朝食を食べ、車を走らせいつもの産婦人科へ。
奥さんは到着後すぐに検査のため部屋に入っていきました。一人残された私は誰もいないロビーでぽつんと座って待つことになりました。


20分くらいしたら看護士さんが出てきて言いました。
「すぐにでも産まれそうなので、このまま分娩室に入りますから。入院の荷物は持ってきた?」
(はい、車に積んでます)
「それじゃあ、ここに持ってきておいてくださいね。」
荷物を取って戻ってきたら、やっぱり一人。
経過もわからず、ただ静かに待つのみ。
看護士さんは「すぐに産まれますから」と言いましたが、なかなか「産まれましたよ!」の声がかかりません。
「すぐかと思ったけど、なかなか出てこないね。もうちょっと時間かかるかも」
所在なげに歩き回っていると、今度はそう言われました。


待ってる間、入院している新生児の泣き声が聞こえてきます。
「あぁ、泣いてるねえ」と思ったりしてると、白衣を着た先生が慌てて分娩室へ入っていきました。
それからしばらく経って……それまで聞こえてきていた新生児の泣き声とは明らかに異なる泣き声が耳に届きました。
それはまさに我が子の産声だったのです。


「産まれましたよ。どうぞ入ってください。」と声をかけられ、分娩室に入りました。
出産という大仕事を終え目に涙をうかべた奥さんと、大声でなく新生児。
「お疲れさま」と一声かけ、促されるままへその緒を切りました。
そして記念撮影。


「しばらく産後の処置があるから、もう少し外で待ってて下さい。終わったらまた呼びますからね。」
素直に分娩室を出てまた一人ロビーで座っていると、嬉しくて、ほっとして、気がついたら涙が溢れてきてました。
よかった。ほんと、よかった。無事に産まれてきてくれて…。


平成17年9月16日午前8時58分。
2600グラムの女の子が産まれました。
これで私も、二児の父親になりました。
何かと大変になるでしょうけど、今まで以上に頑張らなくちゃと決意を新たにいたしました。