『ゴールデンボーイ』再読

「恐怖の四季」の前半部にあたる中編集です。
刑務所のリタ・ヘイワース」と「ゴールデンボーイ」の2編が収録されています。

前者は映画「ショーシャンクの空に」の原作です。
結末が痛快ですね。

後者はちょっと恐ろしいお話。
近所に住む老人がナチの戦犯であることに気付いた少年が、老人を脅して当時の話を聞きます。
そのうち二人は悪夢を見るようになります。
少年はそのために悩みが深くなって生活にも支障が出てきますが、それに対して老人の方は生気を取り戻していきます。
その後二人の中で邪悪さが目覚め、最悪の結末へと突っ走っていきます…。
最初は上の立場から老人を脅していた少年でしたが、あるタイミングで立場が逆転してしまうところがハイライトですね。
ああ不気味だった…。

ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)